講演会・研究会」カテゴリーアーカイブ

第2回「専攻サロン」開催のお知らせ

下記の要領にて、心理発達科学専攻の第2回「専攻サロン」を開催します。
専攻サロンとは、教員や院生からの話題提供に基づき、教員や院生・学部生、先輩や後輩といった関係を越えて自由に議論をし、新たな視点を得ようという目的の研究会です。みなさまお誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

  • 日時:7月29日(水)14:00〜15:00
  • 場所:E演習室・F演習室
  • 発表者:狐塚 貴博 教授
  • 題目:災害と家族研究の現在地
  • 概要:
     本発表では、発表者がこれまで取り組んできた災害と家族研究について、その着想に至るまでの経緯と現在の取り組みを報告する。特に、災害時の心理社会的支援と偽解決(attempted solution)をキーワードとして、被災者支援における課題と実践、研究の視座について検討する。また、発表者の実践経験と理論的関心を背景として形成された問題意識と、それが研究課題へと展開してきた過程を振り返るとともに、現在進めている研究の位置づけについて論じる。本発表を通して、臨床心理学の観点から、実践における課題と研究との結節点を示すとともに、それらを結びつけながら展開していくあり方の一例を提示したい。

第1回「専攻サロン」が開催されました

160428_専攻サロンa 心理発達科学専攻の第1回「専攻サロン」が開催されました。専攻サロンは、教員や大学院生が研究や関心のあるテーマについて話題提供を行い、参加者同士で自由に意見交換を行う交流の場です。本企画は2016年度にも期間限定で実施されていましたが、今年度より10年ぶりに復活しました。学部生・大学院生・教職員など、さまざまな立場の参加者が集い、研究分野を越えた交流を深めました。

今回の発表者は五十嵐祐先生です。「孤独感の心理学」をテーマに、孤独感に関する心理学研究の知見や最新の研究成果についてご紹介いただきました。

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発表後には活発な質疑応答が行われ、参加者それぞれの視点から多様な意見が交わされました。研究内容だけでなく、孤独感という誰にとっても身近なテーマについて考える貴重な機会となりました。

次回の専攻サロンは近日開催予定です。詳細が決まりましたら、こちらでお知らせいたします。

参加者の声
河野先生より
 心理発達科学専攻の専攻サロンに参加した。
 実は、10年くらい前にも似たような催しをしていたのだが、コロナ禍などがあっていつの間にか立ち消えになっていた。それが今回復活したのである。
 「専攻サロン」というと、なんだか敷居の高い集まりのように思えるかもしれないが、実際は、ざっくばらんに研究を紹介し、参加者同士で意見を交わそうという会である。学部生・大学院生・教職員、さまざまな立場の人が集まる。同僚がどのような研究をしているのかをじっくり聞く機会は意外に少ない。個人的にはとても楽しみにしている催しの一つだ。
 さて、記念すべき第1回、プレゼンターは五十嵐祐先生。テーマは「孤独感の心理学」である。「孤独感」は、「社会的接触に関する個人の願望水準と達成水準の食い違い」と定義され、「感情的な反応は食い違いの認知の結果として生じる」という。
 私の専門である心理臨床の世界でも、クライエントが孤独をどのように体験し語るか、あるいは語ることができないまま放置されてしまうのかは、とても重要なテーマである。クライエントの語る孤独は、上記の定義の無機質さとは裏腹に、激しく、時に骨身にしみる辛いものとして語られる。面接者としてクライエントと向き合っていて、彼らが認知している「食い違い」は、時に、奈落の底に落ちるような感覚なのだろうと思えるほどだ。
 ただ一方で、孤独感は、私たちの人生と無縁ではいられない感情でもある。私たちは、人生における様々な場面で、大切な誰かとの別れを体験し、自らの老いを受け入れることで、若き日の自分と決別し、友人との感覚の差異を実感して、集団の中にいても一人でいる感覚に打ちのめされる。
 五十嵐先生は発表の中で、「孤独感の低い人は、社会語(特定の社会集団に属する人々によって使われる言葉のこと。今回示されたデータでは、子ども・家族・友人などがそれにあたる)の想起が多い」「孤独感の高い人は、友人をノミネートしやすい」と指摘していた。私自身、非行・犯罪研究を進める中で、非行少年が似たような境遇の少年と結びつく様子を見聞きしてきた。孤独感の高さゆえに、似たような境遇の者同士が強く結びつくのだろう。やはり、社会とのつながりが人を支え、人はつながりの中で生きているのである。だからといって、孤独を人生から切り離すことはできない。
 孤独は、私たちの人生と切っても切り離せない感情であり、どのような社会的ネットワークの中で生きるのかにも影響する。だからこそ、私は、孤独の意味を捉え直すことができないかと考えてしまう。孤独はネガティブ感情と結びつきやすい。しかし、そこに少しでも別の意味を見出すことができたなら、私たちの人生はもう少し生きやすくなるのではないか。そんなことを考えさせられた。
 五十嵐先生は、一見すると近寄りがたい雰囲気をまとっている。しかし、その緻密な思考と豊富な知識に裏づけられた鋭い問いかけには、学生のみならず、私自身も何度も考え込まされてきた。一方で、五十嵐先生の指導生は、皆どこか幸せそうに「私は五十嵐ゼミなんです」と語る。今回お話を聞いて、改めてその理由がわかった。言葉の端々に、先生の人間味のある温かさがにじんでいたのである。彼らは、研究内容とともに、このにじみ出る温かさに惹かれているのだろう。
 人の話を聞くのは面白い。内容はもとより、発表者のものの見方や人柄に触れることができるからだ。今回参加できなかった人も、ぜひ次回は会場に足を運んでほしい。きっと、思いがけない発見や出会いが待っているはずである。

「専攻サロン」開催のお知らせ

下記の要領にて、心理発達科学専攻の第3回「専攻サロン」を開催します。

  • 日時:6月17日(水)14:00〜15:00
  • 場所:E演習室・F演習室
  • 発表者:五十嵐 祐 准教授
  • 題目:孤独感の心理学
  • 概要:
    社会的ネットワークを通じたつながりは、社会的動物である人間にとって不可欠なものである。その一方で、つながりの主観的な欠如の感覚である孤独感の高まりは、今や世界規模の課題となっている。本発表では、孤独感にまつわる心理社会的要因を整理したうえで、孤独感の高い人たちによるネットワーキング行動や、孤独感がもたらす認知の歪みについて探る。

専攻サロンとは、教員や院生からの話題提供に基づき、教員や院生・学部生、先輩や後輩といった関係を越えて自由に議論をし、新たな視点を得ようという目的の研究会です。みなさまお誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

Prof. Jean Decety 公開講演会(2026年3月16日)のご案内

3月16日(月)に、名古屋大学東山キャンパスにてJean Decety教授(シカゴ大学)の公開講演会を実施いたします。

共感はどのように形作られるのか、なぜ共感は道徳判断にバイアスを生み出すのか等の問いを取り上げ、進化論・社会神経科学・心理学・行動学の観点からお話しいただく予定です。

講演は英語で行われます。事前申込は不要です。ぜひご参加ください。

● 日時:2026年3月16日(月)14:00~16:00(開場13:30)
● 場所:名古屋大学アジア法交流館2階 アジアコミュニティフォーラム
● 講演者:Prof. Jean Decety(シカゴ大学)
● 講演題目:Empathy binds and blinds
● 参加費:無料(事前申込不要)
● 主催:名古屋大学大学院教育発達科学研究科
● 共催:東海心理学会

2018年度・第1回名古屋社会心理学研究会のお知らせ(5月26日)

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2018年度第1回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は神戸学院大学心理学部の白木優馬氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時

2018年5月26日(土)15:00-17:00

場所

名古屋大学教育学部2F E・F演習室

発表者

白木 優馬 氏(神戸学院大学心理学部)

タイトル

感謝による恩送りを支える心理的メカニズム

概要

他者から受けた親切を別の第三者に返報することを恩返しに対比して恩送りと呼びます。恩送りは新たな恩送りをもたらし,次々と連鎖していく可能性があります。こうした恩送りには,親切行為の受け手が感じる感謝の感情が重要であることがわかっています (Bartlett & DeSteno, 2006)。つまり,(1) 親切が受け手の感謝を喚起し,(2) 喚起された感謝が新たな親切を促すことで恩送りが生じています。ただし,これまでの研究では,この恩送りのプロセスにおける前半,後半のそれぞれにおいて未検討な課題がありました。 そこで本発表では,受け取った親切に伴うどういった側面に対して私たちは感謝をしているのか?なぜ感謝が喚起されると私たちは第三者に対して親切をおこなうようになるのか?という二つの問いについて検討した三つの調査・実験について報告し,そこから明らかになる心理的メカニズムについて紹介したいと思います。

名古屋社会心理学研究会 (NSP)

心理危機マネジメントコース創立10周年記念シンポジウムのご案内

3月17日に「心理危機マネジメントコース創立10周年記念シンポジウム」が開催されます。 どなたでもご参加いただけます。お誘いあわせの上ぜひともご参加ください。

題目: 「壊れそうなこころを守り支えるために心理学ができること」

概要: 自然災害、慢性的な病、人間関係上のトラブル、事故など、すべての人が意図せずに巻き込まれるこころの危機に対して、心理学はどのような貢献ができるのか。これまでの研究成果を提示しフロアと共に考えるシンポジウムです。

開講日時:平成30年3月17日(土) 13時00分~16時00分会  場:名古屋大学東山キャンパスES総合館1階ESホール http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html対 象 者:一般の方募集定員:150名(事前申し込み不要)受 講 料:無料講  師: (1)氏家達夫(教育発達科学研究科 教授)/40分 (2)窪田由紀(教育発達科学研究科 教授)/40分 (3)森田美弥子(教育発達科学研究科 教授)/40分 ※発表後、パネルディスカッションを行います/45分

主催:名古屋大学大学院教育発達科学研究科心理発達科学専攻

問い合わせ先: メールアドレス:shinrikiki.kinen [at] gmail.com ([at]を@に変えてください) TEL:052-789-2603(名古屋大学文系事務部総務課)

ご案内: シンポジウム案内(PDF)

光永悠彦准教授 着任講演のお知らせ

下記の要領にて、光永悠彦准教授(計量心理学領域)の着任講演を開催いたします。

  • 日時:12月20日(水)13:00〜14:30
  • 場所:名古屋大学教育学部2F 大会議室
  • 演者:光永悠彦 准教授
  • 題目:よりよい「テスト」とは何だろうか―計量心理学の実践場面から―
  • 要旨:現在の日本では、数多くの公的なテストが行われている。また「新しい大学入試」「全国学力・学習状況調査」「PISA」などといった文字が新聞やテレビに多く見られ、社会全般においてテストへの関心が高い。にもかかわらず、心理学に根差した「テスト理論」という考え方があること自体が、社会においてほとんど認識されていないという現状がある。本講演では、心理的な事象を科学的に測定する基盤となる「計量心理学」や「テスト理論」の考え方を紹介する。あわせて、「学力」のようなあいまいな概念を測ることの困難さと、実際に行われているテストにおいて、計量心理学の知見を活かしながら、その困難をどのように克服しようとしているかについて、テストの実施計画を立案し、実際に運営する立場から述べる。

特に事前の参加登録等は必要ございません。お問い合わせにつきましては、下記の担当者までご連絡ください。

加藤仁(研究員) 連絡先: jnkt009 [@] nagoya-u.jp ([@] を @ に変更のうえ、ご連絡ください)

2017年度 第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(12月16日)

2017年度第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は滋賀大学経済学部の竹村幸祐氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時 2017年12月16日(土)15:00-17:00

場所 名古屋大学教育学部2F 第3講義室

発表者 竹村幸祐氏(滋賀大学経済学部)

タイトル 集合的問題解決の一環としての相互独立性

概要 本発表では、文化心理学の中心概念のひとつである「相互独立性」が、協力行動とどのような関係を持つかを分析した研究を報告します。相互独立性とは、自他を切り離して考える傾向を指し、国や地域による差がある(e.g., 北米で東アジアより高い)ことが知られています。こうした国・地域の差は「文化」、すなわち、ある種の集合現象の中で生じていると仮定されてきました。しかしながら実際には、集合プロセスの中に相互独立性を位置づけて理解しようとする試みは、これまで十分になされてはいませんでした。発表者は、協力関係の中で相互独立性が果たす役割に注目することで、これに迫ろうと考えています。 この研究では、2種類の協力行動に注目しています。ひとつが、資源獲得における不確実性への集合的対処としての共同分配への協力(Kameda, Takezawa, Tindale, & Smith, 2002)です。もうひとつが、集団意思決定への協力(e.g., 提案行動; Kameda, Tsukasaki, Hastie, & Berg, 2011)です。これらはいずれも、集団メンバーが相互に独立である時に十全に機能するはずで、ここで相互独立性が一定の役割を果たすと考えました。発表では、漁業者を対象とした社会調査や大学の部活動についての調査の結果を報告します。

名古屋社会心理学研究会 (NSP)

2017年度 第1回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(7月8日)

2017年度第1回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下のとおり開催します。発表者は京都大学こころの未来研究センターの柳澤邦昭氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:7月8日(土)15:00-17:00

場所:名古屋大学教育学部2F E・F演習室

発表者柳澤 邦昭 氏(京都大学こころの未来研究センター)

テーマ:モノとコト消費を期待する脳

概要:新しい商品を所有したり(物質的消費 or モノ消費)、特別な体験や経験をすること(経験的消費 or コト消費)で、私たちはさまざまな喜びや幸せを感じます。この幸せな気分は、それらの消費行動を頭に思い描き、消費の到来を期待しているときにも得られると言います。近年では期待の認知・情動処理がストレス低減や精神的健康の高まりと関連する可能性も指摘されています。では、このような消費の期待は(1)どのような脳のメカニズムによって実現されているのでしょうか?(2)モノ消費とコト消費の期待ではそれぞれどの脳領域が関わっているのでしょうか?(3)これらにどのような個人差要因が関わってくるのでしょうか?本発表では、最近行った2つのMRI実験の結果に基づき、上記の問いに対する現段階の回答を提示しようと思います。さらに、消費心理の研究に神経科学的アプローチを持ち込むことにどのようなメリットがあるのか、皆さまと議論したいと思います。

連絡先:名古屋社会心理学研究会事務局 (担当:玉井 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会 (NSP)

心理危機マネジメントコース10周年プレ企画シンポジウムのお知らせ

下記の要領にて、平成28年度心理危機マネジメントコース特別企画第3弾のシンポジウムが開催されます。みなさまのご参加をお待ちしております。申込の連絡先はページ下部にございます。

平成28年度 教育発達科学研究科 心理発達科学専攻 心理危機マネジメントコース 10周年プレ企画シンポジウム 「心理危機マネジメントのこれまでとこれから」

日時: 平成29年3月18日(土) 13:00~16:20場所: 名古屋大学教育学部 2階 大講義室講師: 瀧野揚三先生(大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター)

13:00~13:05 開会行事 13:05~14:35 基調講演「学校危機事例への長期的なフォローアップ経験から」 14:45~16:15 シンポジウム 「心理危機マネジメントコースでの研究を通して~大学と実践の場の往還から~」        話題提供1:心理危機マネジメントコースでの研究と実践から         OG:坂本理香<敦賀気比高校>/松岡(藤井)靖子<野田鎌田学園>        話題提供2:心理危機マネジメントコースでの9年間の蓄積から         在籍者・OB/OGアンケート進捗 柴田一匡<D2 ; プティヴィラージュ>         事例集データベースから 山上史野<D1;金沢工業大学>        指定討論 : 瀧野揚三 16:15~16:20 閉会行事

申し込み・問合せ先:(shinrikiki[@]educa.nagoya-u.ac.jp) ([@]を@に変更してメールをお送りください)

資料準備の都合上、 平成29年3月15日までに申し込みをお願いします。