研究例会

第6回 研究例会

第6回研究例会として、修士論文を執筆された2名の方にお話しいただきます。研究内容や論文執筆までの進め方、苦労話などのお話をお聞きする予定です。是非ご参加ください。
 第5回と同様、非会員の学部生・大学院生にも公開いたします。お近くに興味をもたれる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。

※第5回(3/2(土)、博士論文・投稿論文のご発表:山田智貴先生)のエントリーも現在受付中です。詳細、エントリーURLは、1/31に学会MLに流れました案内をご覧ください。


「修士論文研究紹介 ~研究の内容と修論のアイデア・進め方~」

発表者:真鍋一生さん、金田直之さん(名古屋大学大学院教育発達科学研究科M2)

日時: 2024年3月23日(土)13:00 – 15:00

開催方法: Zoomによるオンライン開催

参加費:無料

【概要】
<真鍋さん>
「数学におけるコスト認知が学習行動と学業達成に及ぼす影響 ―コスト認知の下位尺度と目標志向性に着目して―」
 本研究では,学習者が学習に対して抱くコストが学習目標や学習活動に与える影響について検討した。公立中学校の中学生297名に,質問紙調査を行った。分析の結果,コストの下位尺度は学習目標や学業達成にそれぞれ異なる影響を与えることが確認された。したがって,コストの下位尺度を合計し,コスト合計としてまとめて分析を行うだけではなく,下位尺度ごとに検討する必要があると考えられる。

<金田さん>
「失敗経験場面における友人からの慰めが恥感情に与える影響 ―友人との心理的距離と失敗経験の重大性に着目した検討―」
 本研究では,失敗経験場面における友人からの慰めが,恥感情である羞恥感および屈辱感に与える影響について,友人との心理的距離と失敗経験の重大性を考慮して検討した。条件を操作したシナリオを作成し,場面想定法を実施した。分析の結果,友人から慰められることで,失敗経験における羞恥感および屈辱感が軽減される可能性が示唆された。また,学業場面においては,親密な友人から慰められない自分が自己イメージと一致しないと認知され,羞恥感が大きくなる可能性が示唆された。

司会:小平英志(日本福祉大学)

【参加お申し込み方法】
 下記サイトより申し込みをお願いいたします。当日までに、入力いただいたアドレス宛に接続URLをお送りします。接続数の上限に達した場合は先着順とさせていただきますので、お早めにお申し込みください。

申し込みフォーム
https://forms.gle/VhYa3gbYWVFRRGRh9
 ※申込期限を3/20(水)とさせていただきます。

【問い合わせ先】
日本福祉大学 小平英志
kodaira@n-fukushi.ac.jp


第5回 研究例会

第5回研究例会では、博士論文・投稿論文に関するご発表として、山田智貴先生にお話いただけることになりました。
今回の研究例会は非会員の学部生・大学院生にも公開いたします。
なお、昨年度と同様、修士論文に関する発表についても、第6回研究例会(3/23を予定)として開催する予定です。
ぜひ多くの方々にご参加いただければと思います。

発表題目:青年期における親子関係の役割逆転に関する研究
発表者:山田智貴先生(名古屋大学大学院教育発達科学研究科 博士後期課程)
日時:2024年 3月 2日(土)13:00~15:00
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料(非会員の学部生・大学院生もご参加いただけます)

概要:
情緒的サポートの授受の観点において親役割行動と子役割行動が親子間で反転した「役割逆転」という現象について取り上げる。これは虐待関係にある親子間で形成されやすい親子関係の形態であり、諸外国の先行研究によると役割逆転は理論的には発達精神病理学、アタッチメント理論、家族システム論から説明される(研究1)。
一方,先行研究では事例研究や経験則に依拠し、実証研究が少ないとの問題点が指摘される。これを受け、発表者は尺度開発を含め役割逆転に関する実証研究に試みた上(研究2)、「甘え」理論に依拠した役割逆転現象の理解を試みた(研究3)。
また、「親の役割逆転」と「子どもの役割逆転」の発生機序を検討した(研究4)。そして役割逆転した子どもが親に呈する情緒的サポートと「親が子を頼りにする親子関係」(落合・佐藤, 1996)で生起すると想定される情緒的サポートを比較検証し、両者は質的に異なる心理作用を有する可能性が議論された(研究5)。

※上記内容に含まれるのは下記の掲載論文になります。
論文① 山田智貴 (2023). 親子関係の役割逆転研究における現状と課題-役割逆転の生起を説明する3つの視座から- 家族心理学研究, 37(1), 44-56.
論文② 山田智貴・平石賢二・渡邉賢二
(2015). 大学生における親子関係の役割逆転に関する研究―擬似成熟との関連から― 家族心理学研究, 29(1), 1-18.
論文③ 山田智貴・平石賢二・渡邉賢二
(2016). 大学生における親子関係の役割逆転と特性罪悪感の関連―母親との関係に注目して― 東海心理学研究, 10, 19-27.
論文④ 山田智貴 (2022). 「甘え」理論に依拠した親子関係の役割逆転尺度の作成と子どものメンタルヘルスとの関連 家族心理学研究, 35(2), 122-136.

◇司会:久世淳子先生(日本福祉大学)

【参加お申し込み方法】
下記サイトより申し込みをお願いいたします。当日までに、入力いただいたアドレス宛に接続URLをお送りします。
接続数の上限に達した場合は先着順とさせていただきますので、お早めにお申し込みください。

<申し込みフォーム>
https://forms.gle/pinQyP8ft7n8SEWc6
※申込期限を2/28(水)とさせていただきます。

【問い合わせ先】
日本福祉大学 小平英志
kodaira(a)n-fukushi.ac.jp ※(a)をアットマークに変換してください

 

第4回 研究例会

第4回の研究例会として、下記のように玉井颯一先生に研究講演をしていただくことになりました。
オンライン開催となりますので、ぜひ多くの会員の方々にご参加いただければと思います。

発表題目:“How do our brains respond to social exclusion?”
発表者:玉井颯一先生(日本学術振興会・University of Tübingen・高知工科大学)
日時:2024年2月17日(土) 15:00~17:00(発表、質疑応答)
開催方法: Zoomによるオンライン開催
参加費:無料

概要:
Previous research has hypothesized that people experience “(social) pain” when they are excluded from a group because physical pain (elicited by noxious bodily stimuli) and social exclusion activate common brain regions (e.g., the dorsal anterior cingulate cortex and anterior insula). Although this hypothesis gained extensive media coverage and made a large impact on present social psychology, this merely reverse inference (i.e., common brain regions are activated = same psychological processes are occurring) does not necessarily mean that people feel “pain” when being excluded. In this talk, I will point out the remaining problems of previous inferences and show the recent results of my work examining the similarity between physical pain and social pain.
※日本語によるご発表となります。

司会:吉澤寛之先生(岐阜大学)

【参加お申し込み方法】
下記サイトより申し込みをお願いいたします。当日までに、入力いただいたアドレス宛に接続URLをお送りします。
接続数の上限に達した場合は先着順とさせていただきますので、お早めにお申し込みください。

申し込みフォーム
https://forms.gle/tPrqNdaGGPwD6DUM7

※申込期限を2/14(水)とさせていただきます。

 【問い合わせ先】
 日本福祉大学 小平英志
 kodaira(a)n-fukushi.ac.jp ※(a)をアットマークに変換してください

第3回 研究例会

第3回研究例会として、名古屋社会心理学研究会(NSP)の唐沢穣先生の研究講演を共催させていただくことになりました。名古屋大学での対面開催となります。是非ご参加ください。

    *研究会への参加は申し込み不要です。

演題:「行いよりも人格を非難したくなる心理―道徳判断における人物主義とその基礎にある心理過程」
日時:2023年12月16日(土) 15:00-17:00
発表者: 唐沢 穣氏(名古屋大学)

場所:名古屋大学教育学部2F大講義室(名古屋市千種区不老町)

概要:
「罪を憎んで人を憎まず」という原則は、一般的な倫理基準として洋の東西を問わず広く行き渡っていると考えられる。ところが実際には、「非難すべきは行為者の人格」という観点が刑事司法のプロセスにすら反映されている可能性についての指摘がある。ましてや一般人の道徳判断においては、望ましくない人格を排除しようとする動機が、日常的文脈における非難や懲罰に影響を与えることは珍しくない。
本発表では、こうした人物主義的な道徳判断が、道徳違反行為に対する評価に与える影響と、その基礎にある心理過程を明らかにすることを試みた実証的研究について報告する。因果関係の推論と反実仮想の関係や、作為と不作為の対比なども考慮に入れながら、感情、動機、認知の各過程について考察する。心理過程に関する理論的な議論だけでなく、違反行為への対処に関する実際的な示唆についての議論にも期待したい。

※研究会終了後にNSPの忘年会が開催されます。参加される方は,11月末までに,以下のフォームより登録をお願いいたします。なお,定員に達し次第,受付を終了させていただきますことをご了承ください。
【忘年会登録フォーム】https://forms.gle/rJa6Xni8BYRtu34w6

第2回 研究例会

第2回研究例会として,公益社団法人日本心理学会認定心理士の会の公開シンポジウムを
東海心理学会が協賛し開催いたします。
是非ご参加ください。詳細は下記のとおりです。

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認定心理士の会 公開シンポジウム「現代社会の依存について考える」
https://psych.or.jp/authorization/230819_tokai/
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認定心理士の会 公開シンポジウム
「現代社会の依存について考える」

演題:「スマホ時代における子どものインターネット依存問題」
     黒川雅幸先生(愛知教育大学)
   「ゲーム依存の心理学―ゲームプレイをどうとらえるか?―」

     古賀佳樹先生(独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター)

日時:2023年8月19日(土) 14:00―16:00(開場13:30)
会場:東海学園大学 名古屋キャンパス 3号館 311教室
〒468-8514 名古屋市天白区中平二丁目901番地
https://www.tokaigakuen-u.ac.jp/about_us/access/#nagoya

*対面で開催します。オンライン配信は行いません。
*シンポジウム後の交流会は行いません。

申し込み期限:2023年8月12日(土)

*事前申し込み制です(定員100名)。
*どなたでもご参加いただけます。

【お申し込み方法】:
日本心理学会ホームページにてご案内をしております。
下記の申し込みサイトより該当の「イベント名」と「開催日」をご確認の上、必要事項を入力してお申し込みください。
https://psych.or.jp/authorization/230819_tokai/

イベントに関する問い合わせ先:
公益社団法人日本心理学会 認定心理士の会
jpa-ninnokai-event(a)psych.or.jp ※(a)をアットマークに変換してください

第1回 研究例会

2023年6月17日(土)に愛知淑徳大学で東海心理学会第72回大会が開催されます。
今回は、そのプレ企画として研究例会をオンラインで開催いたしますので、是非ご参加ください。
なお、東海心理学会の会員以外の方でもご参加いただけます。
詳細は下記のとおりです。

演題:心理学の基礎データ×情報科学×社会実装 ―心理学の近未来を語る―

概要:新分野として”データサイエンス”が注目されていますが、心理学が従来からやっていることと重複している部分が多くありそうです。たとえば、データを分析する、などです。しかし私たち心理学は、もちろんこれだけではありません。新興のデータサイエンスと一線を画すためには、何が必要なのでしょうか。
今回私たちは、心理学の基礎データを応用して社会実装に生かすこと、もしくは情報通信技術を心理学へ応用することなどを紹介しながら、心理学の近未来について語り合いたいと思います。

演者:

◆坂田陽子先生(愛知淑徳大学心理学部)
 「高齢者の回想研究データを社会実装へ」
  子どもから高齢者までの基礎データを社会実装へと導く研究を紹介します。

◆横谷謙次先生(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部,AIセンター)
 「ゲームログに基づいた躁状態の検出」(録画映像にて参加)

◆山本哲也先生(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部)
 「情報通信技術による人間拡張と社会実装」
  AIとICT技術を活用したメンタルヘルスの理解・予測やAIによる人の創造性の拡張についての研究を紹介します。

司会:小川一美先生(愛知淑徳大学心理学部)

日時:5月27日(土) 13:00-15:00

実施形態:オンライン(Zoom)

参加費:無料

*事前申込制となります(先着順 300名)

【参加お申し込み方法】

 下記サイトより申し込みをお願いいたします。当日までに、入力いただいたアドレス宛に接続URLをお送りします。
接続数の上限に達した場合は先着順とさせていただきますので、お早めにお申し込みください。

申し込みフォーム

https://forms.gle/CYXBjSPLqWKY5N727

 ※申込期限を5/24(水)とさせていただきます。

【問い合わせ先】
 日本福祉大学 小平英志
 kodaira(a)n-fukushi.ac.jp ※(a)をアットマークに変換してください

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