第3回 研究例会
本年度第3回研究例会として、名古屋社会心理学研究会(NSP)の三浦麻子先生の研究講演を共催させていただくことになりました。
名古屋大学での対面開催となります。是非ご参加ください。
*研究会への参加は申し込み不要です。
演題:「社会的態度の個人差を説明する概念としての「常民性」の探究」
日 時:2024年12月14日(土)15:00-17:00
場 所:名古屋大学教育学部 第3講義室
発表者:三浦 麻子氏(大阪大学)
発表概要:
本研究の中心的な問いは、様々な社会的態度の個人差を説明する新たな(私たちが名付けた)概念である「常民性」を、それを信念、価値観、ハビトゥス、といったレイヤーのどこに位置づけるのかを含めて探究することである。元来「常民」とは民間伝承を保持している人々」を指す日本の民俗学用語で、近代的な民主主義社会における自立的個人を指す「市民」とはむしろ逆行する人々を指し、より具体的には「階級や身分を基準にするのでなく、文化的観点から、その創造的活動につとめる側面が比較的薄く、くりかえしの類型的文化感覚に執着している人たち」と定義されている(大塚民俗学会、1994)。
私たちはこれを社会心理学に援用して、ある種の個人差を表現する概念として捉え、イデオロギーのように民主主義やキリスト教といった現代欧米社会に深く根ざす思想の呪縛を受けない、システム正当化、生活保守主義、個人幸福志向などが複合した概念を仮定している。本発表では、三浦・小林・清水(2023社心大会)で作成を試みた常民性を測定する尺度の妥当性と信頼性を検討するために実施したWeb実験や調査の結果を報告する。萌芽的な研究なので、是非参加諸氏からの忌憚のないコメントを頂戴したい。
※なお本研究は、小林哲郎さん(早稲田大学)・清水裕士さん(関西学院大学)と三浦氏の共同研究です。
また、研究会終了後、18:00頃より忘年会を開催いたします(事前予約のみ)。
場所は、名古屋駅近辺を予定しております。ぜひ、みなさまにご参加いただければと存じます。
スムーズにご案内できますよう、忘年会に参加される方を事前に把握しておきたく存じます。
忘年会へご参加いただける方は、11月30日(土)までに下記Googleフォームにてご登録をお願いいたします。
なお、研究会のみご参加の方は事前の連絡は結構です。
※忘年会参加予約フォーム:https://forms.gle/4izwC1tNJYr5K4wg8
【東海心理学会・研究例会に関する問い合わせ先】
愛知学院大学 谷 伊織
iorit(a)dpc.agu.ac.jp
※(a)をアットマークに変換してください
第2回 研究例会
本年度も東海心理学会の協賛で、認定心理士の会の公開シンポジウムが開催されます(8/3(土))。
今回のテーマは「働き方の心理学」で、zoomオンライン開催となります。
是非ご参加いただければと思います。詳細は下記のとおりです。
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認定心理士の会 公開シンポジウム「働き方の心理学」
https://psych.or.jp/authorization/240803_tokai/
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認定心理士の会 公開シンポジウム
「働き方の心理学」
日 時:2024年 8月3日(土)14:00~16:00 (開場13:50~)
会 場:ZOOMオンライン会場
講演者:尾野 裕美先生(筑波大学 人間系)
演 題:「育休を取得した男性の心理と働き方」
講演者:正木 澄江先生(文教大学 人間科学部)
演 題:「人は働くことをどのように意味づけていくのか:理論と支援の可能性について」
参加方法:定員1000名(事前申込制・先着順)
どなたでもご参加いただけます
※Zoom Video Conferenceにアクセスすることでご参加いただけます。
※録画・録音はご遠慮ください。
※インターネットに接続しているパソコン,タブレット,スマートフォンが必要です。
申し込み期限:2024年7月30日(火)
お申し込み方法:
日本心理学会ホームページ にてご案内をしております。下記の申し込みサイトより該当の「イベント名」と「開催日」をご確認の上、必要事項を入力してお申し込みください。
https://psych.or.jp/authorization/240803_tokai/
イベントに関する問い合わせ先:
公益社団法人日本心理学会 認定心理士の会
jpa-ninnokai-event@psych.or.jp
企画:認定心理士の会 東海支部
協賛:東海心理学会
第1回 研究例会
東海心理学会第73回大会が7月6日(土)に中部大学にて開催されます。
今回の研究例会はそのプレ企画として、以前に中部大学にご在籍されていました伊藤大幸先生にご講演いただけることになりました。
オンライン開催で、学会員だけでなく、非会員の方、学部生、大学院生も参加していただけます。
是非ご参加ください。
「縦断研究とは何か、なぜ必要か、どのように行うか」
演者:伊藤大幸先生(お茶の水女子大学)
日時: 2024年6月15日(土)13:00~15:00
開催地・開催方法: Zoomによるオンライン開催
参加者:東海心理学会員、
学部生、大学院生(いずれも参加費無料)
概要:縦断研究は、対象の経時的な変化の様相と機序を解明するための科学的手法として確立された地位を築いていますが、心理学研究においてどのような強みを持ち、また、どのような限界や陥穽を有するのかについて、必ずしも明確な認識が共有されているとは言えません。
本講演では、発表者が関わってきた発達精神病理学の大規模縦断研究を例に取りながら、縦断研究とは何か(What)、なぜ必要なのか(Why)、どのように進めるか(How)について多面的に議論します。
縦断研究には、測定方法、測定間隔・期間、要因操作の有無などの点で異なる多様な研究デザインが含まれますが、これらに共通しているのは、同一の対象から複数時点でのデータを収集し、個人内の時系列的な変化や関連に着目した分析を行う点です。
こうした特徴を持つ縦断的アプローチが心理学研究において発揮する有効性は、
(1)年齢・コホート・時期の効果を分離できること、(2)個人内変動の軌跡とその個人差を定量化できること、(3)因果関係(特に時間的順序性)に関する手がかりを得られることの3点に整理できます。
これらの有効性を最大限に発揮するための研究デザインやデータ解析の方法論について論じます。
司会:坂本剛先生(中部大学)
【参加お申し込み方法】
下記サイトより申し込みをお願いいたします。
当日までに、入力いただいたアドレス宛に接続URLをお送りします。
接続数の上限に達した場合、先着順とさせて いただきますので、お早めにお申し込みください。
https://forms.gle/sDaRYuKkQsdaV1ii8
【問い合わせ先】
日本福祉大学 小平英志
kodaira(a)n-fukushi.ac.jp ※(a)をアットマークに変換してください