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Toyokazu Iwamoto

岩本豊一(いわもととよかず)

修士(人間科学、カウンセリング)修士(人間科学、カウンセリング)認定心理士、学校心理士、ガイダンスカウンセラー、防災士、安全保障・危機管理士、防火・防災危機管理者資格

 研究と興味

防衛大学校を卒業後、陸上自衛官として国家防衛の任務について約32年の勤務を経て勧奨退職し、9年間の津市役所防災危機管理職の勤務の後、現在は三重大学医学部附属病院の災害対策部門の業務に就いております。防衛省・自衛隊では、主に自衛隊ヘリコプター部隊のパイロットとして勤務してきましたが、直属部下の突然の職務離脱を契機にして、平常時のタイプA傾向のワーカホリック隊員のメンタルヘルス、自殺拡大防止活動、うつ疾患予防等へ取り組みを駐屯地及び部隊カウンセラーとして深く関わり、また有事の対応として、日本の国際貢献活動、自衛隊航空機墜落事故、東日本大震災のような大規模災害発生時の災害派遣隊員等の惨事ストレス対処に関しても、同様の危機意識を持って真摯に取り組んで参りました。自衛隊勤務における現場でのカウンセリング活動を通じ、自衛官特有のビリーフの諸影響について、金井研究室において学会・指導会を通じてお世話になっております。

 研究業績

  • 学位論文
    • 岩本豊一 2005 聴き手のうなずきが語り手の自己開示に及ぼす影響 日本大学大学院総合社会情報研究科修士学位論文
    • 岩本豊一 2008 幹部自衛官のビリーフが不安・抑うつ・怒りに与える影響 筑波大学大学院教育研究科修士学位論文
  • 著書等
    • 岩本豊一 2009 カウンセリングとの出会い、そして今日 機関誌「修親」8月号,Pp.110-114.
    • 岩本豊一 2010 白か黒か、いつも全てに決着をつけたくありませんか 機関誌「修親」1月号,Pp.50-53
    • 岩本豊一 2013 特別寄稿 東日本大震災と社会人大学院生の私 名古屋大学教育学部同窓会通信,37,Pp.4-5.
    • 岩本豊一 2016 産業心理臨床実践(金井篤子編) ナカニシヤ出版 Pp.201-203
  • 学会発表
    • 岩本豊一 2008 聴き手のうなずきが語り手の自己開示に及ぼす影響 日本カウンセリング学会第41回大会ポスター発表
    • 岩本豊一 2008 幹部自衛官のビリーフが不安・抑うつ・怒りに与える影響 日本学校心理学会第10回大会ポスター発表
    • 岩本豊一・金井篤子 2013 自衛官に特有のビリーフとストレス耐性について 産業・組織心理学会第29回大会研究発表
    • 岩本豊一 2013 被災地に応援派遣された自治体職員に対する質的調査研究 日本学校心理学会第15回大会ポスター発表
  • シンポジウムパネラー
    • 岩本豊一 2011 東日本大震災における現地経験について 名古屋大学同窓会教育学部公開講演会シンポジウム

 ひとこと

防衛省・自衛隊において部隊カウンセラーとして勤務する傍ら、筑波大学修士課程に引き続き、名古屋大学博士後期課程において社会人大学院生として自衛官の心理危機に関する研究を続けて参りました。その後自衛官勇退時に一時的な対応との組織要望に応えて地方自治体の防災危機管理職に就きましたが、それ以降”心理危機”対応から”防災危機対応”へと自分の中で占めるウエイトが次第に増大していき、現在では災害医療分野での危機管理専門職にあたっております。現職では、精神科に特化した防災訓練やコロナパンデミック対応等で公認心理師・臨床心理士職員、DPAT隊員といった心理職関係の方々との接点を持ち、この中での相互作用を大切にしております。