山形伸二准教授、野村あすか講師 着任講演のお知らせ

下記の要領にて、山形伸二准教授、野村あすか講師の着任講演を開催いたします。

日時:2018年12月19日(水) 3限・4限(15:00~17:00)
場所:教育学部 2F 第3講義室

【山形先生】
題目  人間行動遺伝学の方法と知見
要旨  人間には一人ひとり性格や興味関心の違い,個性があります。では,そのような心理学的特徴の個人差は,どの程度,本人が持って生まれた遺伝の影響により生じ,どの程度,親の育て方や独自の経験などの環境の影響によって生じているのでしょうか。人間行動遺伝学は,この「氏か育ちか」,nature or nurtureという古典的問題に対し,実証的知見を提供しようと試みる学問領域です。本講演では,まず人間行動遺伝学の主要な方法である双生児法の分析手法と考え方について紹介します。そのうえで,講演者の携わってきた研究を中心に,双生児法を用いてこれまでに得られた代表的知見について紹介し,今後の展望を行います。

【野村先生】
題目  子どもの心の健康について考える―臨床心理学の視点から―
要旨 私は、児童・思春期を中心とした子どもたちが自分自身や自分を取り巻く環境をどのように捉えているのか、そして、不適応に陥っている、もしくはその兆候のある子どもたちの心の声を聴き支援へとつなげていくためにはどうしたらよいのかについて関心をもっています。これまでには、臨床心理学の立場から、質問紙法、投影法、学校場面における行動観察といった多面的なアプローチを試み、海外の子どもとの比較も通して、日本における子どもの心の健康の様相を明らかにしてきました。本講演では、これらの研究から得られた知見と今後の展望についてお話しします。

特に事前の参加登録等は必要ございません。お問い合わせにつきましては、下記の担当者までご連絡ください。

玉井颯一(研究員)
連絡先: ryuichi.tamai [@] nagoya-u.jp
([@] を @ に変更のうえ、ご連絡ください)