溝川藍准教授、狐塚貴博准教授、田附紘平講師 着任講演のお知らせ

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下記の要領にて、溝川藍准教授、狐塚貴博准教授、田附紘平講師の着任講演を開催いたします。

日時:2018年6月20日(水) 3限・4限(13:00~16:30)
場所:教育学部 2F 第3講義室

【溝川先生】
題目 子どもの「心」の理解:認知発達心理学の視座から
要旨 私たちは、日々のコミュニケーションにおいて、他者の行動の背後にある心について推測したり、心に関する推測をもとに他者の行動を予測したりしている。子どもは、どのように目に見えない心の存在に気づき、自己の心とは異なる他者の心を捉え、社会的コミュニケーションを行っているのだろうか。本講演では、嘘泣きの理解や他者評価に対する反応に関する実験的研究を紹介し、子どもの<心の理解>の発達研究を通して、<子どもの心>の理解を試みる。

【狐塚先生】
題目 つながりの心理臨床
要旨 私は、個人の存在を尊重しつつも、他者とのやりとりや対人関係の在り方といった人と人とのつながりとこころの問題との関係に関心を持っています。個人にとって最も重要な集団の一つは家族であり、さまざまな役割で生涯にわたり誰もが経験する集団です。その在り方によって、個人は肯定的にも否定的にもさまざまな影響を受けます。今回の講演では、家族を一つのまとまりをもったシステムとして捉える視点からの家族研究や臨床実践、さらにはそれらを応用した心理危機支援の取り組みについて今後の展望を含めお話ししたいと思います。

【田附先生】
題目 心理療法の体験に迫る―私の研究のこれまでとこれから―
要旨 私は、「心理療法では何が起こっていて、なぜクライエントは変容していくのか」という心理療法においてもっとも根本的とも言える問いに関心をもっています。そうした問いに明快に答えることは難しいですが、私は特に心理力動と愛着理論に着目し、クライエントとセラピストの関係性を捉えるべく研究を行ってきました。本講演では、私の研究や臨床実践のこれまでの歩みをご紹介するとともに、今後の展望についてもお話しいたします。そのなかで、リアリティをもった体験にふれていくとはどういうことなのかについて考えてみたいと思っています。

特に事前の参加登録等は必要ございません。お問い合わせにつきましては、下記の担当者までご連絡ください。

玉井颯一(研究員)
連絡先: ryuichi.tamai [@] nagoya-u.jp
([@] を @ に変更のうえ、ご連絡ください)