2016年度 第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(12月17日)

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2016年度第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は神戸大学大学院人文学研究科の大坪庸介氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時

2016年12月17日(土)15:00-17:00

場所

名古屋大学教育学部2F 第3講義室

発表者

大坪 庸介 氏(神戸大学大学院人文学研究科)

タイトル

和解の社会心理学的理解を目指して

概要

良好な対人関係を維持することは心身両面での健康と関わっています。しかし、どのように親しい間柄でもささいなことが原因で言い争うことがあるでしょう。そのようなときに、相手と和解できなければ、その関係を失ってしまうことになります。では、どのような要因が和解を促進するのでしょうか?

和解に関係する人を大きく2つにわけると、自らが悪かったといって謝罪する加害者と、加害者を赦すかどうか決める被害者がいます。そこで、加害者による謝罪を促す要因は何か、被害者による赦しを促す要因は何かを考えることで和解の理解が可能になると考えられます。

ですが、多くの争い・葛藤ではお互いに相手が悪いと考えていることが多いのではないでしょうか。そうすると、双方を簡単に被害者・加害者とわけることはできないかもしれません。このことから、謝罪と赦しを同時に促す要因があれば、それが和解を促す重要な要因と考えることができます。そのような要因のひとつとして、相手との関係を重視ている程度が和解にとって大事であることを示した一連の研究を紹介します。

名古屋社会心理学研究会 (NSP)