投稿者「tasukuigarashi」のアーカイブ

博士後期課程の平島太郎さん・玉井颯一さん、博士前期課程の白木優馬さんが2014年度日本社会心理学会若手研究者奨励賞を受賞

博士後期課程の平島太郎さん・玉井颯一さん、博士前期課程の白木優馬さんが2014年度日本社会心理学会若手研究者奨励賞を受賞しました。

受賞者:平島太郎(D3)

受賞題目:ポジティビティ・ネガティビティの同時活性による行動の柔軟性:社会的文脈に着目した検討

受賞者:玉井颯一(D1)

受賞題目:社会的排斥の公正さを主張することの効果:“みんなのため”に追放することは承認されるのか?

受賞者:白木優馬(M2)

受賞題目:感謝喚起による間接互恵性の連鎖

2014年度 若手研究者奨励賞の受賞者決定

日本社会心理学会若手研究者奨励賞

博士後期課程の玉井颯一さんが科学技術融合振興財団の調査研究助成対象者に選出

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博士後期課程の玉井颯一さんが,科学技術融合振興財団(FOST)の調査研究助成対象者として選出されました。

助成対象者:玉井颯一(D1)

助成事業名:科学技術融合振興財団 調査研究補助金

研究課題:集団間競争が協力形成戦略の選択に及ぼす影響:競争性を操作した公共財ゲームによる検討

共同研究者:五十嵐祐

科学技術融合振興財団

博士後期課程の加藤仁さんが日本心理臨床学会の2014年度「国際学会参加助成金」の支援対象者として選出されました

博士後期課程の加藤仁さんが,日本心理臨床学会の2014年度「国際学会参加助成金」の支援対象者として選出されました。

支援対象者:加藤仁(D3)

発表題目:An Esteem Freak: The Effects of Narcissism and Self-Esteem on Immersion in Social Network Games

発表学会:The 16th Annual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology (Long Beach, California, USA)

博士前期課程の寺尾尚大さんが第8回『日本テスト学会賞』記念講演会・ワークショップ (2014年12月21日開催)で受賞

博士前期課程の寺尾尚大さんが、日本テスト学会第12回大会(2014年8月30日~31日開催 於:帝京大学)における発表で受賞しました。

受賞者:寺尾尚大(M1)・安永和央(OB)・石井秀宗(准教授)

受賞名:第8回日本テスト学会大会発表賞

発表題目:能力別に見た錯乱枝の効果に関する検討―英語文章読解テストを用いて―

日本テスト学会

2014年度 第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ

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2014年度第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は日本女子大学の石黒 格氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2014年12月13日(土)15:00-17:00

場所:名古屋大学教育学部2F 第3講義室

発表者:石黒 格 氏(日本女子大学)

テーマ:日本人の社会関係はどう変わったか

概要:新たなコミュニケーション・メディアの登場と普及は、それを用いる人々の社会関係を変化させたとされる。近年も、人々の社会関係や、社会関係に対する態度は変化したと論じられてきた。「無縁社会」といった言葉が人口に膾炙したように、それらの論は多くの場合、「我々は大切な何かを失った」という悲観的なトーンをもつ。

一方で、近年になって普及したICTのインパクトについて、メディア研究者や社会学者は、コミュニケーションのフラット化や人間関係の選択可能性の増大など、豊かな可能性を論じてきた。これらの論に依拠すれば、社会関係は質的には変化したが、その変化を単純にネガティブと評することはできないことになる。

北米では、GSSなどを用いた、実証的な根拠に基づく議論が続いているが、人々の孤立を指摘する報告がある一方、大きな変化、特にネガティブな変化は確認されないという論も強い(Fischer, 2011)。では、日本の状況はどうなのだろうか。本報告では、1990年代初頭からの変化について、(1)統計資料の収集、(2)二次分析、(3)再調査という複数の方法を用いて検討した結果を報告する。

報告者の現在進行形のプロジェクトに関する報告であるため、方法論的な問題点や展開可能性まで含めて、多くの議論をいただきたい。

連絡先:名古屋社会心理学研究会事務局
(担当:平島 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会

博士後期課程の平島太郎さんが豊秋奨学会の海外渡航旅費助成研究者に選出

博士後期課程の平島太郎さんが,豊秋奨学会の平成26年度海外渡航旅費助成研究者として選出されました。

助成対象者:平島太郎 (D3)

題目:Social network motivations and ego-centric network structures.

発表学会:The 16th Annual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology

「統計解析ソフトRのスクリプト集」公開のお知らせ

石井准教授の作成した「統計解析ソフトRのスクリプト集」をオンラインで公開します。名古屋大学教育学部の「心理・教育の統計学」の授業で実際に使用されている教材です。学習・研究にご活用下さい。

  • 2016.4.5 Ver. 4.0βを公開しました。棒グラフオプション、オメガ係数、効果量、標本サイズの推定などの記述が加わりました。
  • 2015.3.18 Ver. 3.0βを公開しました。記述統計量の算出の部分を統一的にしたのと、データ例を書籍にあわせて変えています。
  • 2014.11.4 Ver. 2.2βを公開しました。

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統計解析ソフトRのスクリプト集 (PDF)

下記のサイトでは、シラバスと講義資料が公開されています。あわせてご活用下さい。

「心理・教育の統計学」(名大の授業)

講義資料 (PDF)

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はじめに 石井秀宗

この冊子は,心理学や教育学の研究でよく用いられる統計手法に関して,統計解析ソフト「R」のスクリプト(プログラム)をまとめたもので,授業の補助教材として作成されたものです.

Rは,スクリプトと言われるプログラムを書いてそれを実行する,という使い方をします.例えば,クロス表を表示するとしたら,スクリプト画面に table(d1$x2, d1$x2) と書き,この部分を選択して実行します.すると,出力画面に,実行したスクリプトとその結果が表示されます.ここで,table がゴシック体になっていますが,これは,table がRの関数であることを表しています.

スクリプト画面上でこのような表示がされるわけではありません.この冊子においては,Rの関数とそうでないもの(分析者が指定する変数名など)を区別するために,このような表示をしています.

本冊子では,重要と思われるコメントもゴシック体にしてあります.これは基本的に和文で,「#」を前に書いてコメントアウトしてあるので(Rは認識しない),それがRの関数でないことはすぐわかると思います.

正しいスクリプトでないとソフトは動かず,エラーとなります.正しいスクリプトを書いて結果が表示されると,とても嬉しい気持ちになります.

また,スクリプトを書くのに慣れてくるにつれ,分析法を考える 力が増し,統計解析リテラシーが向上します.

Rは開発環境が公開されているため,多くの研究者がボランティアで開発に関わっている,世界的に定評のあるフリーソフトです.新しい統計手法がすぐに取り入れられるという利点はありますが,同じ分析をするのでも開発者が複数いて,多数の関数が存在することがあったり,古い関数が使えなくなったりするという欠点もあります.ユーザー自身が使いやすい関数を選び,時折,知識を更新する必要があります.

Rは日々開発されていますので,この冊子の内容もすぐに古いものになってしまいます.ですので,こんな関数があるとか,ここの記述は間違ってる,これはもう使えないなど,気づいたことがありましたら,教えて頂ければ幸いです.

本冊子はRの実行に主眼を置いているため,分析結果をどのように解釈するかについてはほとんど触れていません.統計分析の手法や結果の解釈については,別の成書にあたって下さい.参考までに,本冊子作成者が書いた書籍を挙げておきます.

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石井秀宗 (2014). 人間科学のための統計分析―こころに関心があるすべての人のために― 医歯薬出版

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石井秀宗 (2005). 統計分析のここが知りたい―保健・看護・心理・教育系研究のまとめ方― 文光堂

2014年度・第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(10月25日)

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2014年度第3回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は愛知教育大学の黒川 雅幸氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2014年10月25日(土)15:00-17:00

場所:名古屋大学教育学部1F 大会議室

発表者:黒川 雅幸 氏 (愛知教育大学)

テーマ:もったいない感情に関する研究

概要:「もったいない」とは日本において長い間受け継がれてきた倹約の精神であり,モノが豊かではなかった時代においては,倫理として教育されてきた。モノが豊かな時代になっても,環境破壊を最小限に抑え,資源利用を持続的に行うために,今なお「もったいない」をスローガンに掲げた活動は様々なところで見られる。ところで,ある対象への金銭,時間,労力といった投資をし続けることが損失になると分かっていても,それまでの投資を惜しみ,投資をやめられないということがある(埋没効果:sunk cost effect)(Arkes & Blumer, 1985)。例えば,ダム建設や道路工事といった公共事業にも該当するケースはあるだろう。この経済的な不適応行動に影響しているのは「もったいない」と感じることであると考えられる。埋没効果は低次の動物や子どもには観察されない現象であると指摘されており(Arkes & Ayton, 1999),「もったいない」と感じることは比較的高次な活動であると推察できる。  本発表では,「もったいない」を認知的感情として捉え,感情としてもつ機能や,「もったいない」と感じやすい個人差,発達的変化に関する研究などについて報告したいと思う。

連絡先:名古屋社会心理学研究会事務局(担当:平島 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会

石井准教授の『人間科学のための統計分析―こころに関心があるすべての人のために』が出版されました

出版社のページはこちら

石井准教授の著書が出版されました。

石井秀宗 (2014). 人間科学のための統計分析―こころに関心があるすべての人のために 医歯薬出版

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本書は,人間科学,とくに,こころに関心がある人のために,統計分析の考え方や,分析結果の解釈の仕方を,具体的な例を示しながら解説した本です.こころに関心があるとは,人のこころや知的能力など,物理的にとらえることのできない構成概念を対象としているということです.構成概念は実在しませんから,それをとらえるためにはそれなりの工夫と配慮が必要です.本書では,通常の統計学や統計分析の書籍では扱われることが少ない構成概念の測定やその分析法について,詳しく解説しています.

おもな読者対象は,心理学,看護学,保健学,医学,教育学,社会学,福祉学などを学ぶ大学生,大学院生,研究者等になると思いますが,統計分析の基本的な考え方はどの領域にも共通しますので,統計分析を用いる他の多くの分野の皆さんにお読みいただけると思います.

2005年に筆者は「統計分析のここが知りたい─保健・看護・心理・教育系研究のまとめ方─」(文光堂)を出版し,お陰さまで多くの皆さまにお読みいただいております.本書は,その後,筆者が授業を行ったり,分析の相談にのったりするなかで気づいたことをもとに,あらためて執筆した統計分析の本です.いずれの本を書くにあたっても心がけたことは,統計分析の考え方を理解する,利用度の高い基本的な分析法を扱う,読者に馴染みのある具体例を用いて説明するなどです.本書を読まれるにあたっては,このような志向性があるということを,ご理解いただければと思います.

(「序文」より)

2014年度・第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(8月2日)

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2014年度第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は嶺南大学(香港)のVictoria Yeung氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2014年8月2日(土)15:00-17:00

場所:名古屋大学教育学部1F 大会議室

発表者:Victoria Yeung 氏 (Lingnan University, Hong Kong,香港,嶺南大学)

テーマ:The “Precebo” illusion: How mere possession of an object leads to perceived benefits without consumption

( “プレシボ” イリュージョン: 物を (消費せず) 持つことのみで,知覚された効用はどのようにもたらされるのか?)

概要:Past research on placebo effect have focused primarily on the conditions of individual “after” they have used the objects (e.g., pill), but these research had neglected examining the conditions of individual once they possessed the object but “before” they used it. In this presentation, I will report eight studies on how mere possession of an object produces the illusory belief in the possessors that they had already benefited from the object even before utilizing it. I call this illusory feeling of benefit a “precebo” illusion, because it happens at the time people possess an object but “before” they use it. The underlying mechanisms of the precebo illusion will be discussed.

(これまでのプラセボ効果を扱った研究では主に対象 (e.g., 薬) を使用した “後”の個人の状態に焦点が当てられてきた。ただし,こうした研究では,物を持つことになったが使用する “前”の状態について検討されてこなかった。本発表では,「ただ対象を持っているということで,使用前であっても対象から既に効用を得ている気がする」というイリュージョン(e.g., 論文をプリントアウトした状態で,既に賢くなった気がする) がどのように引き起こされるのかについて検討した8つの研究(調査研究と実験研究) を紹介する。この効用を得ている感覚を “プレシボ” イリュージョンと名付けたのは,これが使用前 ( “pre” )に起こっているためである。発表では,プレシボ・イリュージョンが起こるメカニズムに関しても論じる予定である。)

連絡先:名古屋社会心理学研究会事務局(担当:平島 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会