2016年度・第2回名古屋社会心理学研究会のお知らせ

enter image description here

2016年度第2回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下の通り開催します。発表者は岐阜大学大学院教育学研究科の吉澤寛之氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時

2016年10月29日(土)15:00-17:00

場所

名古屋大学教育学部2F E・F演習室

発表者

吉澤 寛之 氏(岐阜大学大学院教育学研究科)

タイトル

社会化の担い手たちの包括的資源は子どもの社会性に反映されるのか

概要

子どもの社会化に影響する環境には、家庭、友人・仲間集団、近隣住民、学校などがあります。生態学的環境モデルにおいては、環境の構造として、子どもを同心円の中核に置き、内側から順にマイクロシステム、メゾシステム、エクソシステム、マクロシステムの4レベルの環境が想定されています。子どもの社会化に関する多くの研究ではマイクロシステム、メゾシステムにおける社会化の担い手の影響が主に検討され、エクソシステム、マクロシステムにおける担い手の影響は積極的に検討されていません。

そこで、本報告の前半では、比較的マクロな環境要因である近隣住民が、子どもの社会化に与える影響を検証した研究を紹介します。後半では、システムを構成する社会化の担い手たちの包括的な影響を横断・縦断調査のデータを用いて分析し、すべての担い手の包括的な資源が子どもの社会性の高さと共変する可能性を検証した研究を紹介します。両研究で得られた知見から、子どもの社会性を高めるうえで有効な環境のあり方を考察します。

名古屋社会心理学研究会 (NSP)