2016年度 第1回名古屋社会心理学研究会(NSP)のお知らせ(7月9日)

2016年度第1回名古屋社会心理学研究会(NSP)を以下のとおり開催します。発表者は三重大学の栗田季佳氏です。

本研究会への参加は無料であり、どなたでも自由にご参加いただけます。また、事前連絡も必要ありません。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日時:7月9日(土)15:00-17:00

場所:名古屋大学教育学部2F E演習室

発表者:栗田 季佳 氏(三重大学教育学部)

テーマ:視線が信念の形成に及ぼす影響

概要:私達は特定の信念(平等、勤勉など)が望ましいものだと考えているが、その学習や獲得過程については未だ不明な部分も多い。学習過程において、日常的には教示や手引書など言語的情報が重視されているが、非言語的情報も同様に重要である。例えば視線は、幼少から他者とのコミュニケーションにおいて重要な役割を担っており、物体の名前や特徴の学習に影響を及ぼす。

近年、視線は、物の名前や機能の学習だけでなく、選好の形成にかかわることが明らかとなってきた(Bayliss et al., 2006; King et al., 2011; Ulloa et al., 2015)。本研究は、他者の視線の観察が抽象的な信念の形成に影響を及ぼすかを明らかにするものである。

研究1・2では平等主義について、平等関連語に向けられた視線観察によって平等主義的志向性が高まるのかを調べた。研究3では自己制御について、自己制御関連語に向けられた視線観察によって自己制御を要する課題への取り組みが変わるのかを調べた。これまでの結果より、信念を避ける視線を観察することで、信念が弱まることが示唆されている。

進行中の研究で結論を明示できないのですが、様々な視点から議論できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

連絡先:名古屋社会心理学研究会事務局
(担当:白木 socialpsychology758 [at] gmail.com)

名古屋社会心理学研究会 (NSP)